生命保険会社の営業は、完全歩合制であることが多いです。
特に外資系の生命保険会社の営業職は完全に歩合制です。
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所長は給与所得の部分もありますが、基本はフルコミッションの世界で生きています。
上の記事でも解説してますが、ヘッドハンティングでの採用と既存の営業所の成績で給与が決まります。特に採用したての営業マンの成績の影響は大きいです。
今回は生命保険会社の所長に具体的な年収と、所長になるにはどうしたらいいのか解説します。
この記事を書いたのは
- 元外資系生命保険会社営業マン
こんな方におすすめ
- 外資系生命保険会社に転職を考えている方
- 外資系生命保険会社に転職して間もない方
生命保険会社の営業所長の年収はいくらなのか
歩合制の部分が大きいので人それぞれですが、
私がいた支社では300万円切るくらい~1,500万円くらいでした。
ちなみに所長の上には支社長がいます。
私が実際に見てきた年収が高い所長と低い所長の特徴をそれぞれ書いていきます。
年収が高い所長
年収が高い所長は営業マンの採用もあり、その採用した人の成績が優秀で、既存の営業マンもスーパーエースばかりでした。営業マンの人数は15名ほどでした。
ちなみにその所長は県内中心部の営業所で、採用の候補者を探すときも人材がたくさんいます。
年収が低い所長
年収が低い所長は、新規で営業マンの採用ができなく、採用してもすぐに辞めたり成績が悪くて苦労している営業マンを抱えているケースが多かったです。
営業所の人数は5人ほどで、全員がスーパーエースだといいのですが、なかなかそのようにはいきません。
それなりに契約を取れるような営業マンが1人と、イマイチ成績がパッとしない営業マンで構成されていました。
しかも配属が田舎の営業所だったので、採用するといってもなかなか人がいません。
人がいないところで採用をしろと言われても・・・ですよね。
ましてや、私の住んでいる地域は地元志向の人が多いので、遠くの営業所は嫌だという人が多いです。
あります。
会社にもよりますが、
1年で2名採用できないと所長でいられなくなります。
どういうことなというと、クビか営業職に戻るかといった選択になります。
この選択に迫られて実際に営業に戻った所長がいました。
今は関東圏で営業をやっています。
生命保険会社の営業所長になるには
生命保険会社の営業所長になるためには様々な条件があります。
現在はなり手がいなくて新卒で採用し、現場経験をさせてから所長として登用するといった方法もあります。
ただ、営業をやっていた社員でも営業所長になることができるのでその条件を説明します。
私が所属していた外資系の生命保険会社の場合で説明します。
社長杯に該当する
この社長杯とは何かというと、優秀な成績を収めた人を表彰する場です。
条件は各社様々ですが、1年で
件数・・・80件~100件程度(各社異なります)
コミッション・・・600万~1000万円程度(各社異なります)
が条件となります。
この条件を満たすことで、社長杯に該当しハワイでコンベンションが開催されます。
1人1人ステージで表彰されます。
所長になる試験を受ける2年以内に該当していることが条件となります。
生保大全科目合格
以前に資格についての話をしたと思います。
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この難関な生保大を全科目合格する必要があります。
試験は年1回なので、一度落ちると翌年受けなければいけなくなります。
所長の推薦状と昇格試験
試験を受けるためには所長の推薦状が必要になります。
ちなみに、この条件以外は達成していたのに所長の推薦状がもらえなくて試験を受けられなかった社員もいました。
なぜもらえなかったというと、この社員は成績は優秀でしたが、挨拶をあまりしなかったり態度があまりよろしくありませんでした。
そのため所長からの評判も良くなく、推薦状をもらうことができなかったどうです。
外資系の会社だと、あまりそういうのは関係ないと思う方もいるかと思いますが、所長という立場になるということは常識的なこともしっかりできていないといけないということですかね・・・。
試験の内容は教えてくれませんでした(^^;)
所長になるメリット・デメリット
生命保険会社の営業所長になるメリットは、
営業職ほど歩合制がないことです。
ある程度固定給の部分があるので精神的にも安定するそうです。
デメリットは、どこの営業所に配属されるか分からないことです。
既存の営業マンの成績は所長ではコントロールできませんし(アドバイス等はできると思いますが)、採用についても地域によっては全然採用できそうな人がいないといった営業所に配属される可能性もあるからです。
これは運しかないですね。
そのためには上の条件に該当するように頑張りましょう。
ちなみに、最短で入社して3年ほどで所長になることができます。すぐに、「じゃあ明日から○○の所長よろしく!」というわけではなく、最初は新人の教育係といったトレーナーとして所長業を始めるケースが多いです。
ずっと営業職をやっていくのが嫌で、入社して2年で該当するように頑張り、所長になったという方もかなりの数います。
正直言うと、営業経験もそこまでないのに営業所長ってどうなんでしょうって思いますが・・・。
まとめ
生命保険会社の営業所長についていかがでしたでしょうか。
現在生命保険会社へ転職を迷っている方も、現職の方も参考になりましたでしょうか。
所長になるためには様々な条件をクリアしなければいけません。もちろん数字的な部分も大切ですが、営業所長というマインドも当然大切になってきます。
ただ、私は生命保険会社で働く事自体をおすすめしないので、迷っている方は素直にやめましょう。